シリーズ【イギリスの幼児教育】 第10回: イギリスにおけるナニーの歴史 その3「メリーポピンズは最も有名なナニー?」
しつけには厳しいけれど、明るくて、愛情深く、歌が上手で、不思議な魔法の言葉を唱えて、困ったことを何でも解決してしまう。忙しい両親の元で寂しい思いをしている姉弟は、落ち込んでいるときにハッピーにしてくれるそんなメリーポピンズに、たちまち夢中になります。そして、仕事にかかりきりで、子どもたちと距離のあった厳格な父親の心さえも、次第に溶かしていきます。
ユーモアと不思議な魔法で、子どもたちが一番望んでいた本来の家族の絆を蘇らせたメリーポピンズ。それは、最も近くで子どもを見守るナニーという存在だからこそできたのです。
親と相談しながら、一人ひとりの子どもに見合った子育てをサポートできるナニーという保育の形は、長い年月を経て、今もイギリスで続いています。そんなナニーが、共働きが一般的になった日本でも、保育の選択肢の1つになるかもしれませんね。
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