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Platinum Jubilee - エリザベス女王在位70周年のお祝い

【イギリス各地でエリザベス女王の即位70周年のお祝いムードが高まっている】

イギリスの現君主・エリザベス女王(エリザベス2世)は御年96歳。映画「英国王のスピーチ」でも知られる父親である国王・ジョージ6世が崩御し、25歳という若さでイギリスの君主となったエリザベス2世。以来、激動の時代を乗り越え、現在は存命の君主で世界第1位の長期在位君主でもあります。そのエリザベス女王の在位70周年のお祝い『プラチナ・ジュビリー』が来る6月に行われます。今年は特別に6月2日から5日までを祝日とし、イギリス各地で祝賀行事が行われる予定です。 記念コインや記念切手が発行されるのはもちろん、ロンドン中心地と郊外を東西につなぐエリザベス線という新しい路線が開通したり、エリザベス女王のバービー人形のような限定記念商品を様々な会社が発売しています。

中でも、イギリスらしいお祝いの仕方の一つに、ストリート・パーティーがあります。これは、自分の家の前の道にテーブルと椅子を持ち出し、ご近所のみんなと一緒に長テーブルを作り、それぞれが食べ物や飲み物を持ち寄ってお祝いをするというもの。その時はもちろん車は通行止めですし、それに文句を言う野暮なドライバーもいません。家の前やテーブルはユニオンジャックやカラフルなデコレーションで飾り付けられ、イギリスにちなんだコスチュームや手作り王冠などを身に着けて、賑やかに楽しみます。まさに国を挙げてのお祭りです。

[National Geographic Kids]

イギリスの初等教育要領には、歴史の教科でエリザベス女王について学ぶという課題があり、その教材も豊富にあります。「プラチナ・ジュビリー」の今年は、就学前(EYFS)の幼児たちも女王について学ぶ良い機会ということで、楽しい教材がたくさん準備されています。それこそストリート・パーティの飾り付けに使えるようなバンターや塗り絵などのアート教材、算数や身の回りの世界を知るための教材と、実に様々です。こういった幼少期からの活動が、「英国人」というアイデンティティを育てることにつながっているのかもしれませんね。

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