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シリーズ【イギリスの幼児教育】 第1回:イギリスの幼児教育や保育システムはどうなってるの?まずはその基本をご紹介

“世界でたったひとりのユニークチャイルドを育てる” が基本理念のイギリス幼児教育

みなさん、こんにちは。
このブログ記事では、様々なことをシリーズでご紹介していこうと企画していますが、今回はその記念すべきシリーズ第一弾として、「イギリスの幼児教育」をスタートいたします。シリーズ第1回目の今日は、今後の話をスムーズに進めるためにも、そもそもイギリスの幼児教育のシステムってどうなっているのか?を簡単にご紹介したいと思います。


日本では、幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省、そして認定こども園は内閣府、とそれぞれの施設の役割に沿って政府の管轄が異なりますね。ここイギリスでは、0歳児から義務教育が始まるまでの5歳未満の子供をひとまとめにしてEYFS(Early Years Foundation Stage=就学前基礎段階基準)と呼んでいます。施設の種類としては、日本の幼稚園に近いプレスクール、保育園に近いナーサリースクールやデイケアナーサリー、そして個人宅でのチャイルドマインダーというように、年齢や目的によってスタイルを選べるようになってはいますが、実は、これらの施設すべてが英国教育省の管轄下となっています。また、OFSTEDという教育監査局に登録し定期的に行われる厳しい審査に通らなくてはならないので、全ての施設が日本で言うところの「認可施設」に相当します。

このように一括することで、どの施設や形態を選んでも一定の幼児教育が受けられるように同じ規律・基準で統一されているのです。したがって、日本の「幼稚園の先生」と「保育園の保育士」に当たる人たちは同じ有資格者の「Practitioner (ここでは「保育士」と訳します)」と呼ばれており、その保育士達みんなが法定基準 (Statutory Framework)に従って活動します。

さて、イギリスの幼児教育・保育のシステム、基本の部分を少しご理解いただけましたでしょうか?この「イギリスの幼児教育」シリーズでは、EYFSが定める幼児教育の様々な要素を分かりやすくお伝えしていこうと思います。次回、第二回はEYFSの理念についてお話いたします。

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