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イースターバニーとエッグハント ー イギリス流春休みの過ごし方

イギリスの春休みはイースターホリデーと呼ばれています。イースターとはキリスト教の復活祭のことで、クリスマスと同じくらいとっても大切な日です。キリストが磔にされ処刑された金曜日を「グッドフライデー」、そこから生き返った3日目の日曜日を「イースターサンデー」と言って、週末は家族が集まって復活祭のお祝いをします。この「グッドフライデー」と、週明けの月曜日「イースターマンデー」はイギリスでは祝日となっていて、学校などはこのイースターウィークエンドの前後に2~3週間ほどの休暇となるのですが、実はこれが毎年流動的なんです。というのもイースターは、「春分の日を過ぎてから最初の満月を迎えた後に来る最初の日曜日」という決め方をするので、年によって1か月ほどのずれが生じてしまうわけです。今年2021年は、イースターサンデーが4月4日なので、4月上旬がホリデーシーズンとなっています。今日は、そんなイギリスのイースターの楽しみ方をご紹介しましょう。

【イギリスの保育園の子ども達によるイースターエッグ】

イースターといえば、イースターエッグに、ウサギのイースターバニーですね。なぜこれらがイースターのシンボルなのかご存知ですか?それは2つとも「生命の誕生・子孫の繁栄」を意味しているからです。処刑されたキリストが、予言通りに復活した、人間だったキリストが神として生まれ変わったことをお祝いするにはピッタリというわけです。

そのため、イースターが近づくとあちこちでタマゴやバニーの飾りつけを見かけます。保育園や学校などでは、中身を抜いた卵や、プラスチック製・紙ねんど製の卵などに、色を塗ったり飾り付けをしたりして独自のイースターエッグを作ったりします。そして、子どもにとってのメインイベントは、なんと言ってもエッグハント!チョコレートでできたタマゴを庭のあちこちにかくして、それをみんなでこぞって探し出すというもの。お天気の良い日だと、探すのに手間取っているうちにチョコが溶け出すなんてことも。見つけたタマゴは、手持ちのバスケットに入れて、後でゆっくりいただきます。大小様々なチョコエッグがスーパーの棚に所狭しと並ぶのも、この時期ならではの光景です。

これは典型的なイギリスのイースターのほんの一コマです。ご近所ヨーロッパの他の国ではそれぞれ違った祝い方をするようで、例えばスイスはバニーではなくカッコウが、ドイツではキツネが、卵を持ってくると言われているそうですよ。このように比べてみるのも面白いですね。

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