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子どもと一緒に楽しむ絵本ー家庭でできるコロナ禍の子ども達の学習・発達サポート(その1)

前回の記事では、コロナ対策として取られた措置が子ども達の発達に及ぼした弊害についてお伝えしました。他者との触れ合いが減り実体験をする機会が少なくなった今、子どもの言語力、コミュニケーション力、そして情緒の発達などの遅れが懸念されています。そんな中、イギリスで子ども達をサポートするためにおススメされている絵本がどんなものか、今日はご紹介したいと思います。

ページをめくるたび、いろいろな素材でできたワンちゃんが登場。「これぼくのワンちゃんじゃないよ。だって、これ毛がゴワゴワしてるもん。」などと言いながら、本を触ってその感覚を楽しみながら、ワンちゃん探しをする絵本。いろいろなバージョンがあります。

ロックダウンがはじまり今までとは同じように生活できなくなった時に、様々な企業や団体が子ども達をサポートするために、絵本を無料で配布したり電子版を無料配信したりする活動をはじめました。絵本は子どもにとって、言葉だけでなく、コミュニケーション力、認知力、微細運動、情緒面など様々な分野を発達させるのに絶好のモノです。

赤ちゃんのための絵本

カラフルなもの、リズミカルな言葉や繰り返しのフレーズを楽しむ本などたくさんあります。中でもイギリスでよく見かけるのが、触っていろんな素材の感触を楽しめるタイプの本です。Sensory Booksと呼ばれるこのタイプの絵本は、感覚機能を刺激するようにできていて、言語だけでなく認知機能の発達を促せるようになっています。

赤ちゃんへの読み聞かせは、これといった反応が見えにくいので効果が分かりづらいのですが、子どもの脳はフル回転で認知機能を高めていっています。繰り返し、いろいろな絵本と一緒に時間を過ごせるといいですね。


今日は朝からなんだか不機嫌なGrumpy Bird。どうして機嫌が悪いの?どうしたらハッピーな気分になるのかな?

情緒の発達を促す絵本

みんなが不安に感じているロックダウン中に、自分の感情とどうやって付き合っていくか、それは大人でも難しいことです。子ども達がより安定して情緒を伸ばしていくために、自分の感情を知ってアウトプットすることを学べる絵本があります。ハッピーで前向きなポジティブ感情を伸ばすだけではなくて、不安な気持ち・怒りの感情といったネガティブな面も感じていいんだ・それは普通なんだ、と肯定されていて、その上でそれと向き合って上手くコントロールすればいいのだ、ということを教えてくれる絵本もあります。

 

25言語に翻訳されている絵本です。

コロナを子どもにも分かりやすく紹介している絵本

「ウィルス」について絵本で分かりやすく説明してあって、手洗いなどの大切さを教えてくれます。目に見えないコロナという敵と戦うヒーローもののストーリーであったり、動物たちと一緒に繰り広げられる「新しい日常」の生活を送るストーリーなど、子ども達に馴染みやすいようになっています。

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